芝生の種類 ってどんなものがあるの?

芝には大きく分けて、「日本芝」と「西洋芝」の2つがあります。

日本芝(コウライシバ、ノシバなど)のほとんどは暖地型で、日本の気候に合っており、夏の暑さや乾燥、病気に強いです。しかし、冬には葉を枯らして休眠に入るため、芝生は枯れ葉色になります。

一方、西洋芝(ライグラス、ブルーグラスなど)は寒地型で、1年中緑色を保ってくれます。種で簡単に殖やすことができるので、広い面積を芝にしたい時に使われます。ただし、夏に弱く、肥料も多く施す必要があることや、芝刈りの回数もやや多めなので、日本芝に比べると少し手間がかかるかもしれません。

 

芝を選ぶポイントを大きく3つあります。

  • 植え付ける地域の気候や環境がどのような場所であるかを把握する
  • どのような葉幅(密度)や色合いがいいのかを考える

芝生によって見た目の印象も変わります。どのような目的で植えるのかを考えましょう。

  • どれくらい管理できるか

意外と生長が早く芝刈りが必要だった、病害虫が発生しやすかった、などをメンテナンスに時間がかかる場合もあるかもしれません。

 

これらのことを考慮した上で、どの芝生が良いか、を以下の分類表を参考に選んでみてください。

 

分類 種類 特徴
日本芝 暖地型 コウライシバ 最も一般家庭で使われる芝。葉幅が1-4ミリで狭く、きめ細かな芝生になる。乾燥にも強く、あまり伸びないので、刈込も少なくてすむ。しかし種で殖やすことができないので、マット状の芝草を植え付ける必要がある。
ノシバ 葉幅が4ミリ以上と広めなので、密度はやや粗くなる。刈り込むと葉が密生し、きれいな芝生になる。日陰には弱いが、踏圧に強い。
西洋芝 ティフトン アメリカ南部で一般的な芝。踏圧に強く、生長も早い。しかし、生長が早いため、芝刈りの回数が多くなることや、日陰に弱い性質がある。
寒地型 ライグラス 発芽や種まき後の生長が早いが、寿命が短い。冬に鮮やかな緑色を保てるので、枯れた日本芝を一時的にカバーするために使われることもある。
ブルーグラス 北米の代表的な芝。葉が濃緑色で美しい。踏圧や寒さに強く、日陰でも育つ。種まき後の生育は遅いが、夏場の暑さには比較的強い。
フェスク 葉幅が広いトールフェスクと、針状に細いハードフェスクがある。寒地型ではあるが、暑さに比較的強い。日陰でも育つ。
ペントグラス 葉が細く柔軟で、短い刈込にも耐えるのでゴルフ場などでよく利用されている。耐暑性、耐寒性を合わせ持つが、病害虫に弱い。

 

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