芝生の手入れ、基本の「キ」とも言える「水やり」。植物が生きていくのには欠かせない「水」をいつ、何回くらい、どのようにあげると良いのでしょうか?
■水はいつあげるのが良い?
理想的には朝(できれば日の出前)と夕方(日の入り後)にあげましょう。とはいえ、それは難しいので、気温が上がる前と上がった後を見越してあげてください。できれば夕方よりも朝の方が適しています。夕方以降はどんどん気温が下がるので、湿気がある状態がより長く続くことになります。
なぜ日中(特に夏の気温が高い時期)にあげてはいけないかというと、気温が高い時に水をあげてしまうと、芝生内部が蒸れてしまいます。芝生は湿気が多くても、乾燥しすぎてもよくありません。湿気が多いと、湿気を好む病害虫や苔・藻などが発生しやすくなってしまうからです。
また、目土入れや施肥後なども水やりを忘れないようにしてください。肥料を与えた直後に乾燥状態が続くと肥料成分の濃度が濃くなってしまい、葉やけの原因になるからです。水分を与え、コントロールしましょう。
■水は何回あげれば良い?
芝の種類によって違います。
高麗芝などの日本芝より西洋芝の方が乾燥に弱いため、西洋芝の方がより頻繁に水を与える必要があります。
まず日本芝は、基本的に極度の乾燥機以外は頻繁に水やりをしなくても大丈夫です。たとえば春・秋だったら3-4日に1回を目安に、夏は毎日あげます。冬はほとんどあげなくても大丈夫です。西洋芝はこの目安よりもさらに頻繁に水をあげる必要があります。
ただし、環境によって変わってきますので、生育地の日当たりや風通しの状態を見ながら調整してください。
水やりのタイミングを判断する1つの方法としては、水不足になってくると、葉が巻き始めます。いつそのような状態になるのかを観察しながら、そのような様子を見つけたら、たっぷりお水をあげましょう。
■どのようにあげるのが良い?
ホースリールなどを使ってシャワーのように与えるのが良いでしょう。土の中まで届くようにたっぷりまんべんなく与えるのが基本です。表面が濡れるくらいでは地中に水が届いておらず、そこで蒸発してしまいます。それでは根まで十分な水は供給できず、元気には育てられません。
また、場所によっては日照時間が短く湿気の多い場所などもあるかもしれません。その場合は、その場所の散水の頻度や量を控えたりして調整